健康と美容 Health & Beauty

スぺシャリストは語るクローズアップ・インタビュー

カリフォルニアプルーンを皆様の生活にお役立て頂けるよう、日ごろ気になるカラダのこと、健康や美容のことを、各分野でご活躍中の方々に伺いました。

山名 哲郎 (やまな てつお)先生 社会保険中央総合病院 大腸肛門病センター部長

大腸・肛門病、特に機能疾患(便秘、便失禁)の診断と治療を専門とする。
著書に『読んだらわかる!排便障害患者さんへのアプローチ(メディカ出版)』『スーパー便秘に克つ!(文藝春秋)』がある。

山名先生の便秘スッキリ!ミニ講座(3回シリーズ)

その2 【便秘の改善について】

Q1.3つの便秘の症状を改善させるにはどうしたらいいですか?
 

日常生活では、生活リズムの改善が大切です。朝は余裕をもって起き、朝食をとるのがいいと思います。便意は朝食後に最も感じますので、そういうリズムを身に着けていただくといいと思います。
 
また、普段から運動をすることも大切です。休みの日などに部屋にこもりきりになると排便のリズムが崩れてしまいます。本格的な運動をする必要はなく、ウォーキングでも軽い体操でも充分効果があります。
 
そして一番大切なのは食事の内容です。
 
しっかり摂ることが基本ですが、食事の内容としては、栄養のバランスを考えて摂ることと、その中でも特に食物繊維を摂ることが排便をよくするためにとても大切です。食物繊維は便のもととなるものです。食物繊維には2種類あって、便秘の改善には水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維をバランスよく、しっかり摂ることが重要です。

Q2.食物繊維には2種類あるとのことですが、どうすれば摂れますか?

水に溶けない不溶性の食物繊維は根菜類、野菜、ご飯やパンにも含まれています。こういうものをしっかり摂って便のかさを増やすと排便の回数も増え、規則正しくなります。
 
水溶性の食物繊維は果物や海藻類に多く含まれています。こちらも便のかさを増やしますが、便をやわらかくする働きがあります。更に血糖値の上昇を抑えコレステロールの吸収を下げるといった効果もあります。

Q3.どのタイプの便秘でも、改善のためには食物繊維をしっかり摂ったほうがいいのですか?

便秘症状を持つ多くの方は食物繊維が摂れていない食生活を送っている場合が多いので、弛緩性便秘の方、ストレス性便秘の方は、これらを改善するだけでも効果があります。
 
ただし、直腸性便秘は、腸の蠕動自体には問題がなく出口のところでうまく出ないということだけなので、食物繊維を多く摂ることはかえって便秘症状にはよくないことがあります。また、ストレス性便秘の方も食物繊維がいい場合と悪い場合があります。増やすことでお腹が張ってくる場合には注意が必要となります。

Q4.ところで、一番多いタイプの便秘はどれですか?
 

弛緩性便秘です。
 
ただ単に食物繊維が足りていないので便秘になる方が多くいます。

Q5.便秘の男女比、年齢比を教えてください。

便秘の男女比、年齢比ですが、男性も女性も年を取るごとに増えてきます。女性では10代からなる方もいます。女性ホルモンとの関係とも言われているのですが、10代後半から症状が出る方もいます。男性は中年以降になって症状が出る方が多いと思われます。

Q6.加齢によって増えていくのはどういう原因があるでしょうか?

腸の機能が衰えるというより、身体の活動量が減ったり食事の量が減ったりして便秘になりやすい、ということもあります。特に女性の場合は加齢とともに骨盤底筋が弱まってきますので、弛緩性便秘が増えてくる、という傾向があります。