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    California Prune

    カリフォルニアのプルーン

    プルーンは、プラム(西洋すもも)
    を乾燥させたものです

    プルーンはプラムから作りますが、どのようなプラムでも良いわけではありません。種がついたまま乾燥させても発酵しないプラムだけがプルーンになります。
    カリフォルニアプルーンの原産地は南フランスで、熟した時は外皮が濃厚な紫色になり、果肉は琥珀色になります。

    一大産地はカリフォルニア
    プルーン発祥の地は西アジアのコーカサス地方の丘陵地帯とカスピ海沿岸付近とされています。
    そこから、人の移住とともに西へと伝わり、ヨーロッパ、バルカン半島地域に定着しました。
    その後、プルーンの苗木はアメリカ合衆国・カリフォルニア州へ運ばれプルーンの一大生産地になりました。
    カリフォルニア プルーンは、アメリカ国内全生産量の99%を占めており、全世界ではプルーン生産量の40%を占めています。
    自然のおいしさと栄養がぎっしり
    カリフォルニアでは、肥沃な土地と温暖な気候、高度な農業技術によって、歯ごたえのよい、自然な糖分をたっぷり含んだ美味しいプルーン・プラムが生産されています。
    カリフォルニア プルーンの99%は、南フランス、アジャン地方を原産地として改良したフランス種。砂糖は加えておらず、天然の甘みだけです。

    プルーンの歴史

    プルーンの歴史は古く、紀元前に遡ります。発祥の地は西アジアのコーカサス地方の丘陵地帯とカスピ海沿岸付近だとされています。そこから人々の移住とともに西へと伝わり、南ヨーロッパ、西ヨーロッパ及びバルカン半島にまで広まったと言われています。

    プルーンの苗木はフランスの植木職人、ルイ・ペリエによって1856年にカリフォルニアへ運ばれました。ルイ・ペリエは当初、金鉱での一攫千金を求めてカリフォルニアへやって来ましたが、肥沃なサンタ・クララ渓谷に魅せられて土地を買い、金鉱での労働をやめました。そして、1851年にカリフォルニアへやって来たルイの兄、ピエールと一緒に働くようになりました。

    1854年、ピエールは様々な果実の木を仕入れるためフランスに帰り、1856年、多くの苗木を持ってカリフォルニアへ戻ってきました。その中にあったプルーンの苗木が、カリフォルニアでのプルーン生産のはじまりです。

    1900年頃には、カリフォルニアにおけるプルーン畑が90,000エーカー(約360平方キロメートル)に増えました。農業技術の改良により、エーカー当たりの収穫量も徐々に良くなり、サクラメント、サンタ・クララ、ソノマ、ナパ、サンワーキン渓谷に合わせて約45,000エーカー(約180平方キロメートル)がプルーン畑となり、アメリカでの全生産量の99%を生産することになりました。これは、世界のプルーンの生産量の実に41%にあたります。

    近年のプルーン

    カリフォルニア産のプルーンは「カリフォルニア・フレンチ・プルーン」と称され、カリフォルニアプルーン生産量の約99%をしめています。

    カリフォルニアは、肥沃な土地、温暖な気候と豊かな太陽、豊富な水供給設備、高度に発達した農業技術などが相まって、良質なプルーン・プラムを育てることができる環境です。 各農園では、理想的なサイズで味がよく、自然な糖分をたっぷり含んだ、種が小さく歯ごたえのある、素晴らしいプルーン・プラムが出来上がります。

    カリフォルニアで生産されるその他の品種には「Imperials」「Robes de Sergeant」「Sugar」などがあり、全て州内生産の 1%以下です。

    栽培・収穫・加工

    プルーンの木は、植樹してから4~6年で実がなり始め、8~12年で成熟します。その頃になると、1本の木から 150ポンド(約70キログラム)から 300ポンド(約140キログラム)の生のプルーン・プラムを収穫できます。その後、約30年ものあいだは良質な果実が収穫できます。プルーンの木は、冬の間は眠っている‛落葉樹’で、この冬の間に各農家はプルーンの大きさや収穫性を高めるための「枝落とし」をおこないます。

    アメリカの多くの地が雪にすっぽりと被われるころ、カリフォルニアの渓谷はすでに春の装いとなり、55,000エーカー(約220平方キロメートル)のプルーン畑は見渡す限り、まるで白いマントをかぶったように、美しい香りの良い花々に被われます。

    開花した白い花々は1週間ほどで散っていき、濃い黄緑色に変わります。そこに新しい果実の芽が吹き出します。この頃には自然の雨の代わりに水供給設備が活躍します。

    カリフォルニアの渓谷では雨が少なく、晩秋から早春にかけてしか雨が降らないからです。水供給設備に頼ることは不便で経費もかかりますが、プルーンの品質維持には欠かせないものです。
    農家の人々にとって優れた水供給設備があるということは、いつ降るかわからない自然現象に頼るより、計画的に頼培することのできる頼れる存在です。
    プルーンの木が必要とする水分は、優れた水供給設備によって充分に与えられるのです。

    収穫

    プルーンの農園では、8月中旬ごろまでに収穫の準備を終えます。収穫期は約30日間。多くの果物は収穫後に熟成期間が必用ですが、プルーンは違います。プルーンは実がなった状態で完熟させる数少ない果物です。果実の固さを調べ、果糖度を計って慎重に収穫日を決めます。

    近年、プルーンの収穫は完全に機械化されています。まずは、キャンバス布で作られた大きな受け皿を木の幹のまわりに広げたあと、木の幹に自動揺さ振り機を装着します。この「自動揺さ振り機」がプルーンの木の幹をつかみ、振動させてプルーンの実を落としていきます。落ちた実はベルトコンベアにより、大きな箱(Bin)に詰められ乾燥工場へ運ばれます。この収穫作業は、意外にもあっという間に完了します。

    乾燥

    収穫されたプルーンは直ちに乾燥工場へ運ばれ、洗浄され、左の写真の様にトレーに敷きつめられ、熱風乾燥室で18〜24時間放置することで水分18%まで乾燥させます。

    高感度の温度調整器のおかげで、ムラなく乾燥した高品質のプルーンが作られます。この過程で3ポンド(約1.4キログラム)のプルーン・プラム(生のプルーン)が1ポンド(約0.5キログラム)の乾燥したプルーンになります。

    箱詰め

    乾燥したプルーンは、乾燥工場から各工場へ運ばれ、そこでサイズ分けと検品がおこなわれ、保管されます。他の果実と違って、プルーンは注文があってから箱詰めされます。
    乾燥工場は、プルーンの保存に最も良いとされている水分21%に保たれています。(=ナチュラルコンディション(NC)プルーン)

    再加工するまでは冷温倉庫に保管され、注文を受けてから水分調整・殺菌し、最終検品後、箱詰めされます。
    つまり、プルーンは注文があるまでは「ナチュラルコンディション(NC)」の状態で保存されるのです。

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